椎間板ヘルニアの慢性痛の40%はニキビ菌が原因

(2013年5月) 南デンマーク大学の研究によると、椎間板ヘルニアによる腰背部の慢性的な痛みの原因がニキビ菌(Proprionibacterium acnes)であるケースが存在します。 このようなケースでは、ニキビ菌に効く抗生物質で背中の痛みを大幅に軽減することが可能であり、物理療法や手術は不要です。

細菌の関与を確認

研究グループは、まず、椎間板ヘルニアの患者の40%ほどにおいて患部に細菌の感染が見られ、そのうちの大部分がニキビ菌であることを明らかにしました。 研究グループによると、ニキビ菌は年月を経て体の内部にまで広がることがあります。

抗生物質が椎間板ヘルニアに効果

研究グループは次に、椎間板ヘルニアの患者162人を被験者として、このニキビ菌の感染を抗生物質で治療する試験を行いました。 患者はいずれも、半年以上にわたって背中や腰の痛みが続いており、骨腫脹の兆候がありました。

患者たちを2つのグループに分けて、一方のグループにはアモキシシリン(アモキシシラン)とクラブラン酸の配合された抗生物質を投与し、もう一方のグループにはプラシーボを投与しました。

その結果、抗生物質を投与されたグループでは、患者80%で痛みと障害が有意に減少しました。

研究者のコメント
研究者は、今回の結果に関してさらに研究や確認が必要ではあるが、慢性的な腰背部痛のある患者でニキビ菌の感染が確認された場合には、抗生物質による治療を選択肢として考慮すべきであると述べています。