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嗅覚テストでパーキンソン病のリスクを判定できる

(2017年9月) "Neurology" 誌に掲載されたミシガン州立大学などの研究によると、簡単な嗅覚検査で高齢者が10年以内にパーキンソン病になるリスクを判定できるかもしれません。

研究の方法

平均年齢76才の高齢者2千4百人超(白人が 1,510人と黒人が952人)を対象に嗅覚テスト(*)を実施したのち、10年間にわたりパーキンソン病の発症状況を追跡調査しました。
(*) シナモン、レモン、ガソリン、石鹸、タマネギなど12種類の匂いを正しく識別できるかどうかを調べる。

そして、嗅覚テストの成績に応じてデータを3つのグループに分けて、パーキンソン病の発症リスクを比較しました。 データの分析においては、パーキンソン病のリスクに影響する要因を考慮しました。

結果

追跡期間中に42人(30人が白人)がパーキンソン病になりました。

嗅覚が劣っていたグループは嗅覚が優れていたグループに比べて、パーキンソン病になるリスクが4.8倍に増加していました。

嗅覚テストは、6年先の将来まではパーキンソン病のリスクを比較的正しく予測できましたが、それ以上先になると統計学的には有意であるものの予測の精度が落ちました。 また、嗅覚テストでは、男性よりも女性のパーキンソン病リスクのほうが正しく判定できるようでした。

過去の研究では、アジア系の人たちでも嗅覚テストがパーキンソン病の判定に有効であることが示されています。

留意点

嗅覚が衰えていれば必ずパーキンソン病になるというわけではありません。 パーキンソン病になる人は少数ですし、パーキンソン病の理由で嗅覚が低下しているのかもしれません。