室内禁煙法により受動喫煙による喘息が減少

(2015年6月) "American Journal of Public Health" に掲載されたインディアナ大学などの研究で、米国で室内禁煙法を施行した州では受動喫煙による喘息が減っていることが明らかになりました。出典: States with smoke-free laws report fewer asthma symptoms

研究の方法

「2007-2011 Behavior Risk Factor Surveillance System Asthma Call-Back Survey」というデータベースを用いて、全州的には室内禁煙法が施行されていないテキサス州およびウェスト・バージニア州と 2008年に室内禁煙法を施行したアイオワ州・イリノイ州・メアリーランド州とで喘息の発生状況を比較しました。

データの分析においては、性別・社会経済的状態(収入、職業、学歴など)・室内燃焼機器(薪ストーブなど)の使用・ペットの有無・カビの有無など喘息のリスクに影響する要因を考慮しました。

結果
室内の喫煙を包括的に禁止する法律が施行された州では、そうでない州に比べて受動喫煙が減り、喫煙習慣の無い成人が喘息症状を報告したり、重度の喘息症状が原因で通院したことを報告したりする率が減っていました。

具体的にどの程度減っていたかについてですが、ニュースの元となった論文を見ると喘息症状の率に関しては「AOR = 0.57; 95% CI = 0.51, 0.63」、喘息が原因で通院した率に関しては「IRR = 0.80; 95% CI = 0.69, 0.92」となっています。

したがって、前者については43%の減少、後者については20%の減少という感じでしょう。 しかし、「0.63」と「0.92」という数字はp値のことだと思うのですが、そうだとすれば数字が大きすぎて統計学的には有意でないということにならないでしょうか?
研究者は次のように述べています:
「今回の研究により、包括的な室内禁煙法が喘息症状の発生率および重度の喘息による通院の率を下げるのに有効であることが示された。 今回の結果は過去の類似研究の結果とも合致する」