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喫煙者の子供は必要な時にも咳が出ない

(2012年8月) "Nicotine & Tobacco Research" 誌に掲載された Monell Chemical Senses Center(米国)の研究によると、副流煙によって思春期以下の子供の咳反射がひどく損なわれます。 タバコの煙により咳の原因となる呼吸器刺激物に対する子供の感応性が減少するために、気道を綺麗にして健康を保つという肺の自然な機能が阻害されるためです。

喫煙者の子供に肺炎や気管支炎など肺の病気が多いことは知られていましたが、その原因がこの研究により明らかになりました。

咳というのは化学物質やホコリなど体に悪いものから肺を守るための仕組みで、人体にとって最も重要な機能のひとつですが、今回の研究によると親が喫煙者である場合にはこの機能が損なわれます。

研究の方法

この研究では 10~17才の子供たち38人を被験者とする試験を行いました。 このうち普段から副流煙にさらされていた(家族の中に喫煙者がいる)のは17人でした。

試験では、子供たちに噴霧器から吹き出るカプサイシン(唐辛子の成分)を吸い込んでもらいました。 そしてカプサイシンの濃度を徐々に上げてゆきました。

結果

副流煙に普段からさらされている子供たちでは、咳をし始めるのに普通の子供の二倍の量のカプサイシンが必要でした。 これはつまり、家族に喫煙者のいる子供は気道に入った異物に反応し排除する力が衰えていて、肺の病気にかかるリスクが増える可能性があるということです。

子供が咳をしていないから喫煙しても大丈夫だということにはなりません。 咳をするべき時にする能力が衰えている恐れがあります。