喫煙者に限り偏頭痛で脳卒中のリスクが増加?

(2015年7月) "Neurology" 誌に掲載されたマイアミ大学などの研究で、偏頭痛を抱えている人は喫煙者である場合に限り脳卒中のリスクが増加するという結果になりました。出典: Can Migraine Increase Your Risk of Stroke?

研究の方法
平均年齢68才の男女 1,292人を平均11年間にわたり追跡調査して心臓発作または脳卒中の発生状況を調べました。 1,292人のうち前兆(*)タイプの偏頭痛を抱えていたのは75人(6%)、非前兆タイプの偏頭痛を抱えていたのは187人(20%)でした。
(*) 前兆とは、目がチカチカするとか、波打つ線が見えるなどの閃輝性暗点の症状の他、知覚麻痺、刺すような痛み、嗅覚の異常などのことで、「オーラ」とも呼ばれます。
結果

追跡期間中に発生した脳卒中・心臓発作・死亡の発生件数は合計で294件でした。 データ全体では、前兆の有無に関わらず偏頭痛と脳卒中や心臓発作とのあいだに関係は見られませんでしたが、現在喫煙習慣がある人に限ると偏頭痛持ちの人では脳卒中のリスクが3倍に増加していました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「統計学的には、偏頭痛持ちの喫煙者で脳卒中のリスクが増加するという関係は偶然である可能性もあります。 しかし、今回の研究と同様の結果となっている研究が他にも複数存在します」

「他の複数の類似研究では、前兆タイプの偏頭痛を抱えている45才未満の若い女性では喫煙習慣の有無に関わらず偏頭痛のリスクが増加するという結果になっています」