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禁煙に抗鬱剤と同程度の気分改善効果

(2014年1月) タバコは精神衛生に良い・ストレス解消になる・タバコを吸うことで物事の楽しみが増幅されるなどと言われますが、"*The BMJ*" に掲載された英国のメタ分析によると、タバコは精神衛生にとって良いどころか非常に有害であると考えられます。

このメタ分析で喫煙者であって不安感やストレスを感じている人たちのデータを分析したところ、禁煙に抗鬱剤を服用するのに匹敵するほどの効果があるという結果だったのです。
Gemma Taylor, et al. Change in mental health after smoking cessation: systematic review and meta-analysis. BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1151
メタ分析の方法

喫煙者の精神衛生に関する26の研究のデータを分析しました。 データに含まれていた喫煙者の平均年齢は44才で、喫煙量は10~40本/日でした。

結果

禁煙を開始する前と禁煙開始後(平均で半年後)の2回にわたる調査において、禁煙に成功したグループは喫煙を続けたグループに比べて、鬱症状・不安感・ストレスが軽減されており、自分の将来についても楽観的になっていました。

研究者によると禁煙の効果は気分/不安障害を抗鬱剤で治療したときと同程度か、あるいはそれ以上で、精神疾患と診断されている人でも同様の改善が見られました。

解説
ニコチンに鎮静効果があるためタバコを吸うと気持ちが落ち着きますが、その気持ちの落ち着きは、しばらく後には抑鬱・不安感・激越(リラックスしてじっとしていられない状態。 イライラして怒りっぽくなる)に取って代わられます。
つまり「タバコで気分が良くなる」というのは、そもそもニコチンの禁断症状が原因で気分が悪くなっていたところにニコチンが補給されることでマイナスからゼロに戻るに過ぎないということでしょうか。