喫煙で認知能力が衰える

(2012年11月) "Age and Ageing" 誌に掲載された英国の研究によると、喫煙によって、記憶力・学習能力・思考能力が損なわれる可能性があります。

研究の方法

50才超の男女 8,800人の健康状態と生活習慣に関するデータを集めたり、記憶力などの認知能力のテストを行ったりしました。 4年後と8年後にも、同じテストを再び受けてもらいました。

結果
認知能力の衰えが最大だったグループでは心臓発作や脳卒中のリスクも最高になっていました。 そして、喫煙習慣があるグループでは認知能力テストの成績が明確に低くなっていました。
この研究はそもそも、脳の状態と心臓発作または脳卒中の発生リスクとの関係を調べるためのものでした。

喫煙以外に過体重(肥満)や高血圧も脳に悪影響が見られましたが、悪影響の程度は喫煙よりずっと軽微でした。

解説
研究チームは喫煙によって認知機能が早々に衰えるのが認知症などの原因になるかどうかは不明だとしていますが、アルツハイマー病の専門家は次のように述べています:
「喫煙や高血圧によって認知機能の衰えと認知症のリスクが増大することは、複数の研究によって繰り返し示されています。 年を取って認知能力が衰えると認知症になるのですから(喫煙によって認知機能が早々に衰えるなら、認知症のリスクは当然増えます)」