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喫煙者は脳が背中や腰の慢性痛を感じやすい状態になっている

(2014年11月) "Human Brain Mapping" 誌に掲載されたノースウェスタン大学(米国)の研究によると、喫煙者では腰や背中の慢性痛のリスクが非喫煙者の3倍にも増加しますが、禁煙によってこのリスクを低減できます。

研究者は次のように述べています:
「喫煙の影響は脳にまで及びます。 今回の研究では、腰背痛に対する脳の反応の仕方が喫煙の影響を受けること、そして喫煙者は非喫煙者に比べて痛みに弱いようであることが明らかになりました」
この研究では、最近になって腰背痛を訴えるようになった成人160人を対象に、1年間のうちに5回の MRI スキャンを実施し、腰背痛のひどさや喫煙習慣などに関して尋ねました。 35人の健康な成人および32人の慢性腰背痛者も同様に調査しました。

MRI の調査対象となったのは、側座核と内側前頭葉前部皮質という脳の2つの領域の間("NAc-mPFC")の活性です。

この回路が強いほど慢性痛のリスクが増加しており、喫煙者の脳では非常に強くなっていましたが、研究期間中に自らの意思により禁煙した人では、回路の活性が劇的に低下し、それによって慢性痛に対する耐性が増していました。

抗炎症薬などの薬物も痛みのコントロールに有効でしたが、脳の回路の活性は変化していませんでした。