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日本人における喫煙と2型糖尿病リスクの関係。 リスクを元に戻すのに必要な禁煙期間は?

(2017年7月) 国立国際医療研究センターなどの研究チームが、日本で行われた研究に限定して、喫煙と2型糖尿病のリスクの関係について調べた研究を集めて行ったメタ分析の結果が "Journal of Epidemiology" に掲載されています。

喫煙と糖尿病

喫煙によりインスリン抵抗性(糖尿病のリスク要因)が悪化することが知られています。 さらに、喫煙により増大する炎症と酸化ストレスにより、膵臓にあってインスリンを生産するβ細胞がダメージを受けます。

喫煙により体重が減ることが知られていますが、糖尿病のリスク要因でもある腹部脂肪に限れば喫煙者のほうがむしろ多い傾向にあります。

2016年に "Plos One" に掲載された研究(マウス実験)によると、三次喫煙であってもインスリン抵抗性が悪化する恐れがあります。

メタ分析の方法

日本人を対象に喫煙習慣と2型糖尿病リスクとの関係を調べ 2015年12月までに発表された22の前向き研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は34万人超、2型糖尿病の症例数は1万6千件でした。

結果

喫煙歴が無いグループに比べて、現時点で喫煙習慣があるグループでは38%、過去に喫煙習慣があったというグループでは19%、それぞれ2型糖尿病のリスクが増加していました。

1日あたりの喫煙本数が10本増えるごとに2型糖尿病のリスクが16%上昇するという計算になります。

研究チームの推算によると、2型糖尿病の発症件数のうち男性では18.8%、女性では5.4%が2型糖尿病に起因しています。

禁煙から10年でリスク増加が解消される

禁煙を始めてから5年間は2型糖尿病のリスクが高いままでしたが、禁煙期間が増えるにつれて2型糖尿病のリスクが下がってゆき、禁煙開始から10年後には喫煙歴が無い人と同程度の2型糖尿病リスクとなっていました。
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