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喫煙者では飲酒の健康効果は発生しない?

(2015年2月) 適量の飲酒が心臓や血管の健康に良いという結果になった研究が複数あり、飲酒のそのような効果は飲酒により体内に生じるビリルビンという物質のお陰かもしれないのですが "Drug and Alcohol Dependence" 誌に掲載されたイェール大学の研究によると、喫煙者はお酒を飲んでもビリルビンが生じません。
ビリルビン
ビリルビンは赤血球が分解されることによって生じる赤黄色の色素で、強力な抗酸化作用を有しています。 血中ビリルビンが正常な範囲内で高値を示す人では心血管(心臓と血管)の健康状態および全般的な健康度が良好であることが知られています。
研究の方法

18人の健康な人たち(うち喫煙者は8人)に3回にわたって飲酒をしてもらいました。 各回の間には1週間の空白期間を設け、その間はアルコールの摂取を控えてもらいました。 飲酒量はアルコール血中濃度20、80または120mg/dLとなる程度でした。

ビリルビンの血中量は飲酒前の午前7:45、午後2:00、および翌日の午前7:45に測定しました。

結果
飲酒前の午前7:45と翌日の午前7:45とでビリルビン総血中量を比べたところ、非喫煙者では増加していました(Mean = 0.38, SD = 0.24 ⇒ Mean = 0.51 SD = 0.30, F(1, 32.2) =24.24, p<.0001)が、喫煙者では増えていませんでした(Mean = 0.25, SD = 0.12 ⇒ Mean = 0.26, SD = 0.15, F(1, 31.1) =0.04, p = 0.84)。
記号の説明
"Mean" が平均値で、"SD" は標準偏差。"F" というのはF分布というもののようです。 "p" というのは "probability(確率)" の頭文字で、この数値が0.05以下であれば良いのだそうです。