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喫煙や過度の飲酒の習慣がある人は老けて見える

(2017年11月) デンマークで行われ "Journal of Epidemiology & Community Health" に掲載された研究により、喫煙や過度の飲酒の習慣がある人は実際の年齢よりも老けて見えることが明らかになりました。

研究の方法

デンマークに住む21~93才(平均51才)の男女 11,613人に喫煙や飲酒の習慣について尋ねたのち平均11.5年間にわたり外見的な老化の兆候4つを追跡調査しました。

この4つの兆候とは次のようなものです:
  1. 耳たぶのシワ
  2. 両眼の角膜の周囲(角膜輪)に生じる灰色の濁り
  3. まぶたに蓄積する黄色~オレンジ色のプラーク(黄色板腫)
  4. 髪の生え際の後退、あるいは頭頂部の部分的なハゲ(男性型脱毛症)

結果

飲酒量の平均は、女性が2.61杯/週で男性が11.4杯/週でした。 喫煙率は女性が57%で男性は67%でした。

喫煙習慣がある場合には、角膜輪に見られる灰色の濁り・耳たぶのシワ・黄色板腫のリスクが増加していました。喫煙量が多いほどにリスクの増加幅が大きくなっていました。

また、過剰に飲酒する習慣がある場合には、角膜輪に見られる灰色の濁りと耳たぶのシワのリスクが増加していました。

例えば、角膜輪に見られる灰色の濁りに関しては:
  • 飲酒量が7杯/週までの女性に比べて、飲酒量が28杯/週以上の女性は角膜輪に灰色の濁りが生じるリスクが33%増加していました。 同様に男性では、飲酒量が35杯/週以上の場合に35%のリスク増加でした。
  • 15~30年間にわたりタバコを毎日20本吸い続けてきたという人は、喫煙習慣が無い人に比べて、男性では12%および女性では41%のリスク増加でした。

男性型脱毛症と喫煙/飲酒習慣とのあいだには関係が見られませんでした。 男性型脱毛症は遺伝子的な体質や男性ホルモンの血中濃度の影響が強いためかもしれません。/

関連研究

  • 2012年に発表されたコペンハーゲン大学の研究では、デンマークに住む 1,1000人超(たぶん今回の研究と同じコホート)のデータを分析して、①髪の生え際の後退、②頭頂部のハゲ、③耳たぶのシワ、または④黄色板腫という4つの老化の兆候を多く併せ持つ人ほど、心臓病のリスクが高いという結果になっています。 4つの兆候のうち3つが出ている人では、心臓発作のリスクが57%および心臓病のリスクが39%増加していました。
  • "Plastic and Reconstructive Surgery"(2013年)に掲載されたケース・ウェスタン・リザーブ大学などによる研究では79組の双子を調査して、遺伝子が近い双子同士の比較でも喫煙習慣がある場合のほうが老けて見えるという結果になっています。