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喫煙による骨粗鬆症リスクの増加は女性よりも男性で顕著

(2015年3月) "Annals of the American Thoracic Society" に掲載された National Jewish Health(米国)などの研究によると、喫煙による骨粗鬆症リスクの増加は女性よりも男性で顕著です。 さらに、慢性閉塞性肺疾患(COPD)も骨粗鬆症のリスク要因でした。

喫煙歴は骨粗鬆症のリスク要因として認知されてはいるものの、既存のガイドラインでは喫煙歴もCOPDも骨粗鬆症検診を行うか否かの判断材料には含まれていません。 また、男性は(少なくとも70才までは)骨粗鬆症検診の必要が無いとされています。

研究の方法

今回の研究では、喫煙習慣が現在あるか過去に喫煙歴がある45~80才の男女 3,321人の骨密度を定量的CTスキャンで検査しました。 3,321人はいずれも、現在または過去の喫煙量が10パック年(パック年=1日あたりの喫煙箱数×喫煙年数)以上の人たちでした。

CTスキャンの結果

CTスキャンの結果、骨密度が正常だった人は11%、骨減少症(intermediate bone density)だった人は31%、骨粗鬆症(low bone density)だった人は58%でした。 被験者の37%において、脊椎骨に1つまたは複数の骨折が見られました。

男女比
骨粗鬆症の喫煙者に男性が占める割合は55%、そして脊椎骨の骨折がある喫煙者に男性が占める割合は60%でした。
ここの「喫煙者」はおそらく 3,321人全員を指すのでしょう。
研究者は次のように述べています:
「今回の結果から、喫煙者あるいは喫煙歴がある人の場合には、女性も男性も骨粗鬆症の検診を受けるのが良いと思われます」
喫煙量と骨粗鬆症

骨密度が正常なグループの平均喫煙量は36.6パック年でした。 一方、骨粗鬆症の人たちのグループでは平均喫煙量が46.9パック年でした。 喫煙量が1パック年増えるごとに、骨粗鬆症の率が0.4%増加していました。

COPDと骨粗鬆症
COPDによっても骨粗鬆症の率が増加しており、骨粗鬆症の人の割合が(データ全体では58%でるのに対して)重度のCOPD患者のグループ(男女の合計)では84%でした。