タバコにパーキンソン病を予防する効果? 受動喫煙でも...

(2018年11月) "International Journal of Epidemiology" に掲載されたインペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)などの研究によると、やはり喫煙にパーキンソン病を予防する効果がありそうです。

研究の方法

8ヶ国に住む男女21万人超(平均年齢61才。女性13万人超)を対象に、喫煙習慣などを調べたのち13年間前後にわたりパーキンソン病の発症状況を追跡しました。

結果

追跡期間中に715件のパーキンソン病が発生しました。

喫煙歴が無かった場合に比べて、現在の(調査の時点での)喫煙習慣があった場合にはパーキンソン病になるリスクが50%低下していました。 過去に喫煙習慣があった場合にも20%のリスク低下でした。

喫煙年数

喫煙年数別に分析すると、喫煙年数が長いほどパーキンソン病のリスクが低下していました:
  • 20年未満 | リスク低下が統計学的に有意ではなかった
  • 20~29年 | 27%のリスク低下。
  • 30年以上 | 46%のリスク低下。

受動喫煙

自宅または職場で受動喫煙にさらされていた場合にも、パーキンソン病になるリスクが30%低下していました(4万人ほどのデータに基づく結果)。

結論

喫煙年数が長いほどパーキンソン病のリスクが低かったことや、受動喫煙の被害者でもパーキンソン病のリスクが低下していたことなどから研究グループは、喫煙にパーキンソン病を予防する効果がある(因果関係がある)のではないかと考えています。

タバコの成分にパーキンソン病を予防する効果を発揮するものがあるのではないかと期待されますが、どの成分がそうなのかは不明です。