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ドラマや映画を観ながら何かを食べるときヘッドホンの有無が食事量に影響する

(2017年12月) ホーエンハイム大学(ドイツ)の研究チームが、何かを食べながらテレビでドラマを観るときにヘッドホンを使う場合と使わない場合とで食べる量がどう異なるかを調べた結果が "Plos One" に掲載されています。

研究の方法

平均年齢22才の大学生男女174人(男性37%)を2つのグループに分けて、一方のグループにはヘッドホンで、もう一方のグループにはヘッドホンを使わずにドラマを観ながらスナックを食べさせました。

スナックの種類は、ポテトチップス、塩味のピーナッツ、チョコレートでコーティングしたピーナッツ、コーラ風味のグミの4種類で、各被験者が好きなものを選びました。

予想

研究チームは、「ヘッドホンでドラマを観ながらスナックを食べると、スピーカーのときよりもドラマに没頭してついつい食事量が増えてしまうだろう」と予想していました。

結果

研究チームの予想に反して、ヘッドホンでドラマを観ながらスナックを食べたときのほうが食事量が増えていました。

男女別に分析すると、「ヘッドホンでドラマを観ながらスナックを食べると食事量が少ない」という関係が統計学的に有意となったのは女性だけでした。 女性では、ヘッドホンを使用した場合には使用しない場合に比べて、スナックを食べる量が10%少なくなっていました。

解説

研究チームは「テレビ(でドラマ)を観るときにヘッドホンを使う人はあまりおらず、ヘッドホンでテレビを観るのに慣れていないために(ドラマに没頭できず)、スナックを食べる量が減ったのかもしれない」と述べています。

咀嚼音が関与?

今回の結果に関連して思い起こされる研究が1つあります。 その研究とはブリガム・ヤング大学などの研究チームが "Food Quality and Preference" 誌(2016年)に発表したもので、その内容は「自分が咀嚼する音に意識が向いたときや、咀嚼音がよく聞こえるときには食事量が減る」というものです。
ブリガム・ヤング大学などの研究チームは、咀嚼音が食事量に及ぼす影響のことを "Crunch Effect(バリバリ音効果)" と名付けています。
耳栓やイアーマフラー(耳当て)をしていると自分の咀嚼音が頭に響きますが、それはヘッドホンでも同じでしょう。 ヘッドホンをしているとスピーカーのときよりもテレビから流れる音が大きく近く聞こえますが、それと同時に咀嚼音もスピーカーのときより大きく聞こえるはずです。