イビキや睡眠時無呼吸を放置していると記憶・思考力が早期に衰える

(2015年4月) "Neurology" 誌オンライン版に掲載された NYU Langone Medical Center(米国)の研究によると、イビキの音が大きかったり睡眠時無呼吸があったりする人は早くから記憶力と思考力が低下する恐れがあります。 ただし、呼吸を補助する器械を用いてイビキや睡眠時無呼吸に対処することによって、それを阻止できるかもしれません。出典: Heavy Snoring, Sleep Apnea May Signal Earlier Memory and Thinking Decline
イビキも睡眠時無呼吸症の症状の1つです。

研究者によると、睡眠中の呼吸異常(イビキや無呼吸)は初老の人には一般的で、男性では52%、女性では26%に見られます。

研究の方法
55~90才の男女 2,470人の医療記録を用いて、記憶力・思考力のトラブル、初期の軽度認知障害(MCI)、またはアルツハイマー病の有無と、放置されている/されていない睡眠時の呼吸障害(イビキや無呼吸)の有無とを照らし合わせました。
結果
主な結果は次のようなものです:
  • 睡眠時呼吸障害があるグループは障害が無いグループ(*)に比べて、MCIを発症する時期が平均で13年早まっていた。(90才に対して77才)
  • 睡眠時呼吸障害があるグループは障害が無いグループ(*)に比べて、アルツハイマー病を発症する時期が平均で5年早まっていた。(88才に対して83才)
    (*) 睡眠時呼吸障害を治療している人たちも含むのか否かは不明。 たぶん含まない?
  • 持続気道陽圧(CPAP)の器械を用いて睡眠時呼吸障害を治療したグループは障害を放置していたグループに比べて、MCIと診断される時期が10年ほど遅く(睡眠時呼吸障害が無いグループと同程度に)なっていた。(72才に対して82才)
研究者によると、今回の研究は観察研究でしかないので、今後の研究で今回の結果を検証する必要があります。