収入や学歴が低いほど糖尿病になり易い理由は慢性炎症?

(2013年7月) 糖尿病と、収入・学歴・職業的地位などの社会経済学的な地位の低さとの間には強い関係が認められ、社会経済学的な地位が低いほど糖尿病のリスクが高くなりますが、"PLOS Medicine" に掲載されたスイスの研究によると、このような関係が生じる理由は慢性的な炎症かもしれません。

研究の方法

この研究では、"Whitehall II" と呼ばれる英国人公務員1万人以上のデータのうち、教育水準・現在の職業・父親の職業に関する情報が提供されていた 6,387人分のデータを用いました。 データには、糖尿病の有無・発症時期・慢性的な炎症の有無(血液検査による)も含まれていました。

結果

データを分析した結果、①一生を通して社会経済学的に低い状態にある場合、あるいは②子供のときに高かった社会経済学的な地位が大人になってから下がった場合に、2型糖尿病の発症リスクが増加していました。

そして、このような社会経済学的な地位と2型糖尿病の発症リスクの関係の原因の1/3を担っていたのが炎症性プロセスでした。 炎症性プロセスの有無は、血液検査によって研究期間中に炎症マーカー複数回測定することで判断しました。