スプライトはコカコーラの3倍も歯が溶けやすい。でも一番溶けやすいのは...?

(2015年6月) "PLOS ONE" に掲載されたドイツの研究により、歯が溶けやすい清涼飲料水の順位が明らかにされています。
研究の方法

牛の門歯から採取したエナメル質(歯の一番外側の層)と象牙質(エナメル質の下にある層)のサンプルそれぞれ100個ずつを次の10種類の酸性飲料に浸して、溶けた量を測定しました:

  • コカコーラ
  • コカコーラ・ライト
  • スプライト
  • りんごジュース
  • レッドブル(エナジードリンク)
  • オレンジジュース
  • ボナクア・フルーツ(マンゴーとアサイー味)(*)
  • 水道水
  • 塩素がたっぷり入ったプールの水
  • レモン・ジュース
浸した期間は7日間。 酸性飲料の温度は37℃に保たれ、常に通風(†)が行われました。

(*) ドイツでコカコーラ社が販売している清涼飲料水であるようです。

(†) エアレーション(金魚の水槽などのブクブク)のことでしょう。
結果

門歯から採取したエナメル質の平均重量は35.8mg、象牙質の平均重量は24.7mgでした。 (水道水とプールの水を除いて)減少量が最も少なかったのは意外にもコカコーラとコカコーラ・ライトで、最も減少量が多いのはレモン・ジュースでした。

7日間酸性飲料に漬け込んだ後のエナメル質と象牙質の減少量は次の通りです:

飲み物 減少量(エナメル質/象牙質)
レモン・ジュース 32.0 mg/28.3 mg
スプライト 26.1 mg/17.7 mg
りんごジュース 27.1 mg/15.2 mg
オレンジジュース 24.3 mg/20.2 mg
ボナクア・フルーツ 17.8 mg/16.2 mg
レッドブル 16.6 mg/17.0 mg
コカコーラ 7.5 mg/6.6 mg
コカコーラ・ライト 5.2 mg/3.5 mg
水道水 -0.2 mg/-0.3 mg
プールの水 -0.3 mg/-0.2 mg

注釈
  • 果汁は酸性ですし、炭酸飲料も二酸化炭素の添加により酸性になります。参考記事: 炭酸飲料の刺激は二酸化炭素の泡ではなく酸によるもの 塩素も水を酸性に傾けますが、プールの消毒に用いられる次亜塩素酸ナトリウムは水をアルカリ性に傾けます。
  • 水道水とプールの水で数値がマイナスになっているのは、エナメル質と象牙質の重量が7日後に逆に増えていたということでしょう。 水道水に含まれるミネラル分が付着したのでしょうか。