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前立腺ガンの予防にはトマトと大豆を同時に食べるのが有効

(2013年5月) "Cancer Prevention Research" 誌に掲載されたイリノイ大学の研究によると、トマトと大豆食品を同時に食べるのが前立腺ガンの予防に有効かもしれません。

研究の方法
侵攻性の前立腺ガンを発症するように遺伝子改造されたマウスを用いた実験を行いました。 マウスたちを4つのグループに分けて、次のいずれかのエサを与えました:
  1. トマト粉末を10%含むエサ
  2. 大豆胚芽を2%含むエサ
  3. トマト粉末+大豆胚芽を含むエサ
  4. 大豆胚芽もトマト粉末も含まないエサ

マウスたちが生後4~18週間の時期にわたってこれらのエサを与えました。 これはヒトでいえば、幼い頃から生涯にわたって当該のエサを食べ続けるのに相当します。

結果
各グループの前立腺ガン発症率は次の通りでした:
  • 1のグループ: 61%
  • 2のグループ: 66%
  • 3のグループ: 45%
  • 4のグループ: 100%
解説
必要摂取量
マウスの血清および前立腺における大豆イソフラボンの濃度は、大豆を毎日1~2回分食べているアジア人の男性の数値と同程度でした。
大豆を日常的に食べている国では前立腺ガンの発症率が有意に低いというデータがあります。
例えば、前立腺ガンのリスクを気にしている55歳の男性が上記の③のグループのエサと同程度の前立腺ガン予防効果を食事から得るには、トマト製品を週に3~5回分と、大豆食品を毎日1~2回分食べれば良いだろうとのことです。
ただしトマトにしても大豆にしても1回分がどれだけの量であるのかプレスリリースに記載がありません。
摂り方

研究者によると、リコピン(トマトの有効成分)だけ、あるいはイソフラボンだけをサプリメントで摂るよりも、トマトや大豆(あるいは豆乳)を食事として食べるのが効果的です。

イソフラボンの種類

今回の実験では大豆胚芽を用いましたが、大豆と大豆胚芽では含まれるイソフラボンの種類構成が異なります。 大豆イソフラボンで世間的に注目されているのは、ゲニステインという種類のイソフラボンですが、大豆胚芽はゲニステインの含有量が少なく、ダイゼイン(明らかに「大豆」に由来する言葉ですね)およびグリシテインというイソフラボンを多く含んでいます。