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大豆に前立腺ガンの再発を防ぐ効果は認められず

(2013年7月) "Journal of the American Medical Association" に掲載されたイリノイ大学の研究によると、大豆のサプリメントを飲んでいても前立腺ガンの除去手術を行った後の再発リスクは減少しません。

複数の基礎研究(実験室で行う研究)において、大豆に含まれるイソフラボンに抗ガン作用のあることが示されてきましたが、ヒトを対象に行われた試験は今回のものが初めてです。

研究の方法

根治的前立腺摘除手術(前立腺の全体を摘出する手術)を受けてから4ヶ月以内で前立腺ガンの再発リスクが高い男性177人を2つのグループに分けて、一方のグループには粉末状の大豆プロテインを溶かした飲み物を、そして、もう一方にはプラシーボの飲み物を、それぞれ2年間にわたって飲用してもらいました。

結果

2年間のうちに定期的に前立腺特異抗原(PSA)を計測しましたが、両グループ間で一向に違いが見られないため2年で試験が打ち切られました。

177人全体で、2年のあいだに前立腺ガンが再発したのは28.3%。 グループ別では、大豆飲料を飲んでいたグループで27.2%、プラシーボを飲んでいたグループで29.5%でした。

大豆飲料のグループのほうが再発の時期がプラシーボのグループよりも早かった(31.5週に対して44週)のですが、統計学的に有意と言えない程度の違いでしかありませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:
「前立腺ガンの手術後に大豆を毎日食べても、再発のリスクは減少しません。 前立腺ガンに大豆が効くかもしれないと思っている男性は多いですが、今回の研究結果によれば、そうではありません。 大豆は食品なので副作用もなく安全ですが、大豆は前立腺ガンに対して効果はないでしょう」