大豆のサプリメントと乳ガンになるリスクの関係は乳ガンの種類により異なる?

(2019年3月) フランスで行われ "The American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された研究で、大豆のサプリメントと乳ガンになるリスクとの関係が乳ガンのタイプにより異なるという結果になっています。 大豆の成分(イソフラボン)を含有するサプリメントは、閉経後女性のためのホルモン補充療法の代用としての利用が促進されています。
著者: Marina Touillaud et al.
タイトル: "Use of dietary supplements containing soy isoflavonesand breast cancer risk among women aged >50 y: a prospective study"

研究の方法

50才以上(平均59.5才)の女性をの乳ガン発生状況を平均で11年間にわたり追跡調査しました。 大豆サプリメントの使用状況は2~3年ごとに調べました。

結果

大豆サプリメントを使用したことのないグループに比べて大豆サプリメントを現在使用しているグループは、ER(エストロゲン受容体)陽性の乳ガンのリスクは22%低下していたものの、ER陰性の乳ガンのリスクは101%(2倍に)増加していました。

大豆サプリメントの使用歴があるが現在は使用していないというグループでは、乳ガンのリスクの増減は見られませんでした。

また、乳ガンの家族歴がある場合には、統計学的な有意性は欠けていた(95% CI: 0.95, 1.93)ものの乳ガンの種類を問わない分析でリスクが36%増加しており、研究グループは、乳ガンの家族歴がある女性は大豆サプリメントの使用に慎重であるべきだと述べています。