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クモ恐怖症はプラシーボで緩和される

(2018年1月) "Cognition and Emotion" 誌に掲載されたグラーツ大学(オーストリア)の研究によると、クモ恐怖症(アラクノフォビア)の軽減にプラシーボ(偽薬)が有効です。

研究の方法

クモが苦手な女性37人に、クモの写真を7秒間眺めるということを2回行ってもらいました。

2回のうちの1回は、クモの写真を観る前に「これはクモ恐怖症の治療に効果のあることが知られているプロプラノロール(*)という薬です」と言われて渡されたプラシーボ(薬としての効果はまったくない何かを固めた錠剤)を服用しました。
(*) βブロッカー(高血圧の薬)。 クモ恐怖症を治す効果があるというのは事実。

そして、被験者の視線を感知する器具を用いて、プラシーボでクモ恐怖症が緩和されるかどうかを調べました。 これまでの研究で、クモ恐怖症の人がクモを目にしたときの視線の動きに特有のパターンのあることが明らかにされています。

結果

被験者が「プロプラノロールである」と信じる錠剤を飲んでからクモの写真を見たときのほうがクモ恐怖症が軽減されており、クモを比較的しっかりと見つめることができました。

被験者の自己評価でも、偽プロプラノロールを飲んだときのほうがクモ恐怖症の主観的な症状(*)が軽減されていました。
(*) クモ恐怖症の程度を測るアンケート調査で調べた。