ホウレン草の健康効果が大きいのは若葉または老葉

(2018年7月) "Journal of the Science of Food and Agriculture" に掲載されたテキサスA&M大学の研究によると、ほうれん草の健康効果を活かすには、若いものまたは十分過ぎるほどに育ったものを食べると良いかもしれません。
Noorani Barkat et al. "Effect of harvest time on the levels of phytochemicals, free radical‐scavenging activity, α‐amylase inhibition and bile acid‐binding capacity of spinach (Spinacia oleracea)"

研究の方法

ほうれん草を植え付けてから20日目~60日目にかけて10日ごとに収穫し成分を調べました。

結果

硝酸塩

ホウレン草1gあたりの硝酸塩含有量は、20日目(1,909μg)から40日目(3668μg)にかけて増加し、その後60日目(974μg)にかけて減少しました。

ルテイン、クロロフィル、βカロチン

ルテインクロロフィル(aとb)の含有量は60日目に収穫したもので最大でした。 βカロチンは50日目に収穫したものに多く含まれていました。
  • ルテインは、認知機能の維持に役立つ可能性があります。
  • クロロフィルはライナス・ポーリング研究所(オレゴン州立大学)によると、抗酸化効果のほか発ガン性物質や毒素を体内から除去するデトックス効果が期待できるかもしれませんが、どちらの効果に関しても研究が不足しているため確実ではありません。
  • βカロチンは抗酸化効果があります。 βカロチンのサプリメントは有害かもしれませんが、βカロチンをホウレン草という野菜で摂るのは有益であることでしょう。

フリー・ラジカル、アミラーゼ阻害

30日目に収穫したホウレン草と60日目に収穫したホウレン草は、フリー・ラジカル(*)をスカベンジ(掃除)する能力やアミラーゼを阻害(†)する能力が高かった。

(*) 不安定な電子が余分に結合している分子。活性酸素など。 フリー・ラジカルはDNAを変質させたり健康な細胞に害を及ぼしたりするため、体内に過剰に存在するとガンやアルツハイマー病のリスクが増加したり老化が早まったりする。

(†) アミラーゼはデンプンの分解に関与する酵素。 この酵素を阻害するということは食事中に含まれるデンプン(米・小麦・イモ類・トウモロコシなどの主食に多く含まれる)から糖類が作られにくくなるということなので、アミラーゼの阻害は肥満や糖尿病や虫歯の予防に役立つかもしれない。

まとめ

研究グループは「ホウレン草の健康効果を最大限に活かすには若いものか成熟したものを食べると良いだろう」と述べています。