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薬を飲むときには「この薬は効く!」と信じて飲むと薬の効果が出やすい

(2017年10月) "EBioMedicine" 誌に掲載されたウプサラ大学の研究によると、薬を飲むときには薬の効果を信じて飲むと薬の効き目がアップするかもしれません。

研究の方法

社交不安障害の患者46人に、抑鬱や不安症の治療に用いられるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という系統の薬の1つであるエスシタロプラムを9週間にわたり服用させるという試験を行いました。 ただし46人は次の2つのグループに分けられました:
  1. エスシタロプラムの効果についてきちんと説明を受けるグループ
  2. 「この試験で飲まされる薬はエスシタロプラムではなく、薬効はないが副作用だけはエスシタロプラムと同じというプラシーボ(偽薬)である」と騙されてエスシタロプラムを服用するグループ

結果

エスシタロプラムの効果を正しく説明されたグループは、エスシタロプラムを「薬としての効果が無い偽薬だ」と思い込んで服用したグループに比べて、エスシタロプラムの奏効率(薬の効果が表れる率)が3倍(14%に対して50%)で、エスシタロプラムの効果量(効果の強さ)も2倍でした。

さらに、fMRIという機械で被験者の脳の様子を調べたところ、エスシタロプラムの効果に関する認識の差は、エスシタロプラムを服用したときの恐怖や不安を司る脳領域の活動にも表れていました。