女房の尻に敷かれる男性は認知機能が低下しにくい?

(2017年12月) 香港中文大学の研究チームが配偶者の主観的な社会的地位("subjective social status" 略して「SSS」)と認知症になるリスクとの関係を調べた結果が "Aging & Mental Health" 誌に発表されています。

SSSについて

SSSとは、本人が自分の社会的地位を高いと思っているか低いと思っているかということで、客観的な尺度により評価される本人の実際の社会的地位と必ずしも同じではありません。

例えば、学歴・資産・年収などの客観的な尺度により社会的な地位において下層に分類される人であっても本人が「自分は中流だ」と感じているならば、SSSは中流です。

研究の方法

65~91才(平均年齢72才)の夫婦512組を対象に、SSSなどを調べたのち 4年間にわたり認知機能の低下ペースを追跡調査しました。

研究の方法

教育水準が低い場合に限り、の地域社会におけるSSSが高いとの認知機能が4年間のうちに低下しにくいという結果でした。

地域社会における妻のSSSが高い場合には夫が家事に参加することが多かったことから、夫が家事に参加するというのが夫の認知機能が良好に維持される理由の一部である可能性が考えられます。
地域社会におけるSSSでは国レベルでのSSSなどに比べて、性格面での「押しの強さ」のような個人的な要素の影響が強くなるでしょうから、「地域社会におけるSSSが高い女性の夫が家事に参加することが多い」というのは、女房の尻に敷かれて家事を手伝わされているということなのかもしれませんね。