セントジョンズ・ワートでも抗鬱剤と同じ副作用が生じる

(2015年7月) "Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology" 誌に掲載されたアデレード大学(オーストラリア)の調査によると、セントジョンズ・ワートという抗鬱作用のあるハーブのサプリメントでもフルオキセチンというSSRI系の抗鬱剤と同様の副作用が生じます。出典: St John's Wort warning

セント・ジョンズワートをフルオキセチンと同時に服用した場合には深刻な副作用も生じかねません。

調査の結果
今回の調査で明らかになった副作用発生件数は、セントジョンズ・ワートで84件、フルオキセチンで447件でした。 セントジョンズ・ワートの方が件数が少ないのは次の2点によるものと思われます:
  • セントジョンズ・ワートの方が使用者の数が少ない。
  • セントジョンズ・ワートが薬だとみなされていないために副作用が出ても患者が報告しないことが多い。
副作用の内容
セントジョンズ・ワートの副作用は体温と血圧の上昇です。 研究者は次のように述べています:
「報告があったセントジョンズ・ワートの副作用はフルオキセチンと非常によく似ていました。 すなわち不安感・パニック発作・めまい・嘔吐・記憶障害・攻撃性などです」
アドバイス

「セントジョンズ・ワートを服用する人の大部分では副作用が生じません。 しかし副作用が生じた場合には医師と薬剤師にそのことを伝える必要があります」

「『服用しているモノが処方箋を必要とせず購入できる自然由来の物質である場合には安全である』という認識が一般的ですが、セントジョンズ・ワートにしてもその他のハーブにしても薬物です。 したがって、安全に使用する上では正規の医療専門家のアドバイスが必要です」

「セントジョンズ・ワートなどのハーブ類を他の薬物(抗鬱剤・避妊薬・血液希釈剤など)と併用すると深刻な副作用が起こることがあるので、処方薬の使用を報告しておくのと同様にハーブ類の使用も医師と薬剤師に報告しておきましょう」