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立ち机で仕事の生産性が向上

(2016年5月) "IIE Transactions on Occupational Ergonomics and Human Factors" 誌に掲載されたテキサスA&Mの研究によると、立っている状態で仕事をすることで生産性が向上します。出典: Boosting Productivity at Work May Be Simple: Stand Up

立ち机で仕事をしている様子

立って仕事をするのには、立ち机(スタンディング・デスク)と呼ばれる机が用いられます。 これまでの研究によると立ち机には、カロリー燃焼量を増やしてダイエットを促進する効果や、子供の注意力と認知機能を向上させる効果が期待できます。参考記事: 授業に立ち机を採用すると生徒の集中力がアップ

研究の方法

コールセンターの従業員を2つのグループに分けて、一方のグループ(74人)にのみ半年間にわたり立ち机としても使用可能な机で仕事をしてもらいました。 立ち机で仕事をするグループは、好きなように立ったり座ったりして仕事をすることができました。

結果
普通の机で座って仕事をしたグループ(93人)に比べて、立ち机で仕事をしたグループは生産性(*)が46%向上していました。
(*) 1時間のうちにさばけるコールの数。

ただし、立ち机を使い始めた最初の1ヶ月間は、両グループの生産性にあまり違いはありませんでした。 生産性の差が目立ち始めたのは2ヶ月目からでした。 立ち机に慣れるのに、ある程度の時間が必要なのだと思われます。

従業員の体調も良くなる

立ち机で仕事をしたグループでは、半年後の時点で75%近くの従業員が 「身体的な辛さ(腰痛や肩こりなどでしょう)が軽減された」 と回答しました。

同じ研究チームの過去の研究では、立ち机で仕事をすることで座って過ごす時間が1日あたり1.6時間減るという結果になっています。

解説

立ち机によって生産性が向上する理由としては、上述の身体的な辛さの軽減や、立って仕事をすることによる認知機能の向上が考えられます。

留意点
立ち机のグループは全員がコールセンターの仕事を始めてから1~3ヶ月以内だったのに対して、普通の机で仕事をしたグループは全員がコールセンター歴1年以上のベテランでした。 ただし研究者は、このようなグループ分けが研究結果に及ぼした影響は非常に限定的であると考えています。