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6~7分おきに立ち上がるのが高齢者の運動機能維持に有益?

(2014年11月) "Journals of Gerontology: Series A" に掲載されたリスボン大学の研究によると、65才以上の高齢者は、運動を十分にしていなくても、座って過ごしているときに6~7分おきに立ち上がるようにするだけでも、健康への効果があると思われます。

過去の研究では、座りがちな生活を続けていると使わない筋肉に連鎖的な変化が生じ、それが健康全般に悪影響を与えることが示唆されています。

研究の方法

今回の研究では、65~94才の高齢者215人を対象に、身体機能(筋力、耐久力、敏捷性、バランス能力、柔軟性)を測定し、加速度計を4日間にわたって腰に付けてもらって、運動量や座って過ごす時間が身体機能に及ぼす影響を調べました。

結果

中~高強度の運動習慣のある人では運動機能が良好でした。 これは他の研究の結果と合致しています。

そして、座って過ごす時間が長いうえに立ち上がることが少ない人は、運動習慣がある人や運動習慣がなくても頻繁に立ち上がる人に比べて身体機能が劣っていました。 研究者は次のように述べています:
「同じように座って過ごす時間が1日あたり8.6時間超と長い人たちの間でも、頻繁に立ち上がる人の方が身体機能が良好でした。 頻繁に立ち上がる人は、1日のうちに80回ほど立ち上がります」
結論

今回の結果から、運動を十分に行えない場合にも頻繁に立ち上がる習慣を身に付けるのが、心肺能力や、筋力、柔軟性、敏捷性、バランス能力にとって有益である可能性が示唆されます。

ただし、頻繁に立ち上がることによって身体機能が良好になるのではなく、身体機能が劣っている人では身体機能が劣っているゆえに立ち上がる回数が減っているという可能性も考えられます。

アドバイス
研究者は「正式な運動をするのに比べて単に立ち上がるだけというのは時間もおカネもかからず非常に実践が簡単である(やっておいて損は無い)」と述べたうえで、具体的な実践方法の例として以下を挙げています:
  • 電話で会話するときに立ち上がってウロウロとそこらを歩きながら話す
  • テレビを観る時間を減らしコマーシャルになったら立ち上がるようにする
  • 何かが必要になったときに他人に頼まずに自分で取りに行く
「全般的に言って、高齢者は座っている状態を1時間のうちに9回中断すると良いでしょう。 座った状態から立ち上がるだけでも運動機能の維持に有効です」