スタチンが効かない人や逆効果となる人は動脈の詰まり方がひどい

(2015年2月) "Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology" 誌に掲載されたアデレード大学(オーストラリア)の研究によると、コレステロール低下薬のスタチンを服用してもLDL(悪玉)コレステロール値が下がらない、あるいはむしろ増加するという場合には、スタチンでLDLコレステロール値が下がる人よりも動脈に詰まっているプラークの量が多い可能性があります。
LDLコレステロール
LDLコレステロールは動脈を詰まらせて柔軟性を失わせるプラークの原因となるために「悪玉」と呼ばれています。 このようなプラークが蓄積した状態がアテローム性動脈硬化です。 アテローム性動脈硬化により血管が細くなっているときに血栓が生じると、血管が塞がれて心臓発作や脳卒中が起きる恐れがあります。
研究の方法

この研究では、7つの臨床試験のデータを分析しました。 データに含まれていたのは、冠状動脈疾患と診断されてコレステロールを下げるためにスタチンを処方されていた患者647人(主に白人)でした。

7つの試験はいずれも、超音波検査により病変のある動脈の内部を調べてスタチン服用の前後で比較したもので、試験期間は18~24ヶ月でした。

結果

647人のうちスタチンの効果が見られなかった(コレステロールがほとんどあるいは全く下がらなかったか、逆に増加した)のは20%でしたが、この20%の患者では動脈に蓄積しているプラークの量が、スタチンが効果を発揮した患者よりも多くなっていました。

スタチンの効果が見られなかったグループは、平均年齢が56才で、79%が男性でした。 スタチンの効果が見られたグループは、平均年齢が58才で、66%が男性でした。