スタチンによって男性では攻撃性が低下し、女性では増加する(1/2ページ)

(2015年7月) "PLOS ONE" に掲載されたカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究で、コレステロール低下薬であるスタチンによって男性では攻撃性が低下し、女性では増加する傾向にあるという結果になりました。出典: Statins Linked to Lower Aggression in Men, but Higher in Women

研究者は次のように述べています:
「男性でも女性でもスタチンにより攻撃性が増加する恐れがありますが、男性では一般的に攻撃性がむしろ低下します」
これまでの研究

スタチン以外の方法によりコレステロールを下げると暴力や暴力に起因する死亡(自殺・他殺・事故)のリスクが増加することが多くの研究で示されています。

その一方でスタチンによるコレステロール低下は、イライラや攻撃性などの副作用があるという報告が複数あるものの、複数の臨床試験やメタ分析(データの大部分が男性だった)では、そのようなスタチンに副作用は認められないという結果になっています。

今回の研究

男性および閉経後の女性 1,000人超を男女別でそれぞれ2つのグループに分けて、スタチン(シンバスタチンもしくはプラバスタチン)またはプラシーボを半年間にわたって服用してもらいました。

攻撃性の評価は、(攻撃性を評価する)前の週における他人・自分・物に対する攻撃的な行為に基づき行いました。

攻撃性に加えて、テストステロンの血中濃度と睡眠障害の有無も調査しました。 テストステロンと睡眠の質は攻撃性に影響するのですが、シンバスタチンがテストステロンと睡眠の質に影響することが知られています。