否定されたスタチンの副効果

目次
  1. スタチンの副作用
  2. スタチンの副効果
  3. 否定された副効果
急性呼吸不全症候群が原因の敗血症

米国で行われていた二重盲検臨床試験(2014年5月に "New England Journal of Medicine" に掲載)において、ロスバスタチンが急性呼吸不全症候群(ARDS)が原因で敗血症になった患者に対して効果が見られないうえに、肝臓や腎臓の機能不全の一因となっている可能性があったために試験が中止されている。

この臨床試験以前の研究では、基礎的研究においてスタチンに炎症を減らしてARDSを予防するという効果が示されている他、複数の観察研究でもARDSで敗血症になった患者にスタチンが有効であるという結果が出ていた。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

"New England Journal of Medicine" に掲載されたテンプル大学病院の研究(2014年5月)で、シンバスタチンが中~重度のCOPDの再発防止に有効ではないという結果に。 被験者877人の年齢は40~80才で、試験期間は12~36ヶ月。

シンバスタチン(40mg/日)を服用したグループとプラシーボを服用したグループとで、COPDの悪化率・悪化の程度・悪化するまでの期間、肺機能、生活の質、肺炎や死亡などの有害イベントの発生率に有意な差は見られなかった。

骨折予防
炎症が増加している中高年の男女 17,802人を被験者として行われた無作為試験で、スタチンを服用したグループの方が骨折発生件数が多いほどだった。 さらに、炎症が多い人で骨折リスクが増加しているというわけでもなかった。(スタチンに骨折予防の効果は無さそう