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スタチンで肺ガンの死亡率がわずかに低下する可能性

(2015年5月) "Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" 誌に掲載された Queen’s University Belfast(英国)の研究によると、スタチンで肺ガンの死亡率が下がるかもしれません。

ただし、死亡率の低下幅は大きいものではなく、さらに今回の研究は観察研究であるため、スタチン使用によるものと思われる肺ガン死亡率の低下がスタチン使用者に共通する他の何らかの要因によるものである可能性もあるので今後の研究で今回の結果を確認する必要があります。

研究の方法

英国で 1998~2009年のうちに肺ガンと診断された患者1万4千人近くのデータを調査しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 診断後に半年以上生存していた患者のうち、肺ガンと診断された後にスタチンを使用していたグループでは肺ガンによる死亡の率が11%(統計学的に有意ではない数字)低下していた。
  • スタチンを12回分以上(at least 12 prescriptions of statins)使用していたグループでは肺ガンによる死亡の率が19%(統計学的に有意な数字)低下していた。
  • シンバスタチンなどの親油性のスタチンを(12回分以上に限らず?)使用していたグループでも肺ガンによる死亡率が19%低下していた。
  • 肺ガンと診断される前の年にスタチンを使用していたグループでは肺ガンによる死亡率が12%(統計学的に有意な数字)低下していた。
肺ガンの種類(非小細胞性か小細胞性か)による死亡率の違いは見られませんでした。