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スタチンとナイアシンの併用で25%が治療中止

スタチンとナイアシン(ビタミンB3)はどちらもコレステロール低下薬として用いられますが、これらの併用で副作用のリスクが増加することがオックスフォード大学の研究で指摘されています。

この研究は、ナイアシンとスタチンの併用で心疾患のリスクが下がるかどうかを調べるもので、最終的な結果はまだ出ていませんが、副作用のために患者の1/4が併用を中止するという途中経過になっています。

今回の研究では、血管狭窄(血管が狭くなっている)の患者 26,000人(中国、英国、またはスカンジナビアに在住)を2つのグループに分けて、一方のグループにはゾコール(シンバスタチン)に加えて、持続放出型のナイアシンを2グラム、ラロピプラント(ナイアシンの副作用を抑える)を40ミリグラムを服用してもらい、もう一方のグループには、ゾコールとプラシーボ(ナイアシンとラロピプラントそれぞれに似せたもの)を服用してもらいました。

平均4年間にわたって両方のグループの患者たちを追跡調査したところ、ナイアシンとラロピプラントを服用していたグループのうち25%の患者が途中で服用を中止しました。 これに対して、プラシーボのグループで服用を中止したのは17%でした。

この点に関して研究者は次のように述べています:

服用を中止した主な原因は副作用でした。 副作用の内容は、皮膚の痒み、発疹、のぼせ、消化不良、下痢、糖尿病、筋肉トラブル(筋肉痛や脱力感)などでした。 対照群(プラシーボのグループ)に比べて、皮膚関連の副作用で服用を中止する患者が4倍、そして胃腸トラブルまたは糖尿病関連の副作用で服用を中止する患者は2倍という結果になりました。


さらに、(服用中止には至らないが)筋肉のトラブルを訴える患者の数も、対照群の4倍でした。

ただし、ナイアシンとスタチンの併用に、このような副作用を上回るメリットがあるか否かについて結果はまだ出ていません。

(ナイアシンとスタチンの併用グループの)25%が治療を中止しましたが、こちらのグループでも75%が4年ほども服用を継続しています。

研究グループでは現在、この臨床試験の最終的なデータ(ナイアシンとスタチンの併用の心血管疾患に対する効果)を分析中です。 この分析が終われば、ナイアシンとスタチンの併用にリスクを上回るだけのベネフィット(効果)があるかどうかが判明するでしょう。


最終的な結果発表は2013年3月の予定です。

米国の心臓の専門家は、ナイアシンとスタチンの併用による副作用が多いということが明らかになった今の時点で、すでに併用に関して否定的です。 スタチンだけで効果が出ているのであれば、副作用のあるナイアシンを用いる必要は無く、今回の臨床試験の最終的な結果が出ても、コレステロールの改善においてナイアシンに有用性の無いことが完全に明らかになるだけだとまで言っています。

この医師によると、スタチンとナイアシンを併用するよりも、スタチンを服用しつつ食事や運動に気を付けるのが良いのだそうです。


スタチン+ナイアシン+ラロピプラントを1つにまとめた錠剤がすでに発売されて、それが販売中止になっていますね。2011年に発表された研究ですでに、スタチンとナイアシンの併用に効果の無いという結果になっています。
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