スタチンは白内障の原因になるどころか白内障を予防する

(2013年9月) スタチンの副作用の1つとして白内障が懸念されていますが、European Society of Cardiology Congress 2013(2013年度の欧州心臓学会会合)で発表されたメタ・アナリシス(他の複数の研究の結果を分析したもの)によると、スタチンは白内障の原因になるどころか、白内障のリスクを低減してくれるかもしれません。

メタ・アナリシスの内容
このメタ・アナリシスでは、14の研究を分析しました。 データに含まれる人数は合計で240万人近く(平均年齢61歳)で、白内障の症例数は 25,618件、治療期間(スタチンの投与期間)の平均は54ヶ月でした。 分析結果は次の通りです:
  • 全体で見ると、スタチンには20%の白内障リスク減少効果が認められました。 これは統計学的に有意な数字です。
  • スタチンによる白内障予防効果は若い人に特に顕著で、40代の人に限ると、スタチンによって白内障のリスクが50%減少していました。 一方、70代の人では10%のリスク減少に留まりました。
  • スタチンによる白内障予防効果はスタチンの服用歴の長さと比例しており、服用期間が半年の場合には10%のリスク減少に過ぎないのに対して、服用期間が14年の場合には55%のリスク減少となっていました。
  • 性別によるスタチンの予防効果の違いはありませんでした。
コメント
研究者は次のように述べています:
「この結果により、スタチンの副作用として白内障が生じるという懸念は払拭されました。 長期間服用している人も安心してください」