「歩くこと」 を処方箋に記載した結果

(2017年2月) "Diabetes, Obesity, and Metabolism" 誌に掲載されたマギル大学(カナダ)の研究によると、医師が「歩くこと」を処方するのが生活習慣病の患者の健康改善にとって有益です。

医師が患者に「歩く量を増やしてください」とアドバイスするだけでは、多くのケースにおいて患者の心は動きません。 そこで今回の研究者は「歩くこと」が薬を飲むのと同じくらい重要であるという観点に立ち、生活習慣病の患者に「歩くこと」を処方するという試験を行いました。

研究の方法

カナダに住む364人の患者を2つのグループに分けて一方のグループにのみ、それまでの治療に加えて、「歩くこと」を指示する処方箋を発行し、歩数計を供与しました。

結果

1年後、「歩くこと」を処方されたグループは、もう一方のグループに比べて、1日あたりの歩数が平均で 1,200歩(20%)多くなっていました。

「歩くこと」を処方されたグループに入っていた2型糖尿病患者では、血糖値が下がりインスリン抵抗性が改善されていました。

「歩くこと」の健康効果
健康のためには少なくとも毎日1万歩を歩くことが推奨されます。 1日あたりの歩数が5千歩を下回ると高血圧や2型糖尿病になるリスクが増加します。 これらの病気は、心臓発作・脳卒中・失明といった恐ろしい状態につながりかねません。