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甘味料ステビアが血糖値を改善するメカニズム

(2017年4月) "Nature Communications" 誌に掲載されたルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)などの研究で、甘味料のステビアにインスリンの放出を促す作用のあることがわかりました。

ステビアと血糖値

甘味料のステビアはステビアという植物から抽出される自然の甘味料で、カロリーをほとんど含みません。 これまでの研究でステビアに血糖値を改善する作用のあることが判明していましたが、そのメカニズムはわかっていませんでした。 今回の研究で、ステビアにより血糖値が下がるメカニズムが明らかになったと言えるでしょう。

研究の概要

今回の研究ではマウス実験により、ステビアの有効成分であるステビオサイドやレバウディオサイドAなどのステビオール配糖体がTRPM5と呼ばれるイオン・チャネルを刺激することが明らかになりました。 イオン・チャネルはタンパク質の一種で、極小サイズの荷電粒子(イオン)が細胞を出入りするための通り道のようなものです。

TRPM5について

TRPM5は甘味・苦味・うま味といった味覚を感知するのに不可欠なのですが、それ以外に、膵臓(すいぞう)にインスリンを十分に放出させて血糖値が上がり過ぎないように取り計らうという役目も持っています。

マウス実験

マウスに高脂肪食を与え続けると、やがて糖尿病を発病します。 しかし、今回の研究でマウスに高脂肪食と同時にステビオサイドを毎日与えたところ、糖尿病の発症が抑制されました。

ところが、TRPM5が欠如しているマウスで同様の実験を行ったところ、ステビオサイドを投与しても糖尿病の発症が抑制されませんでした。 この結果から、ステビアに備わる血糖値抑制効果は、ステビオサイドがTRPM5に作用することで発揮されるのだと考えられます。

実用性
マウス実験の結果が常にヒトにも当てはまるわけではありません。 さらに、今回の実験でマウスに投与されたステビオサイドの量が、清涼飲料水などに甘味料として用いられているステビアに含まれるステビオサイドの量よりもずっと多いという点も問題です。