レスベラトロールとビタミンDの共同作用で免疫系が活性化

(2013年9月) "Molecular Nutrition and Food Research"に掲載されたオレゴン州立大学の研究によると、赤ブドウなどの成分であるレスベラトロールと、ブルーベリー成分であるプテロスチルベンという物質がヒトの免疫系を強化するのに有効だと思われます。

今回の研究で446種類の化合物の中からヒトの免疫系を強化してくれる化合物を探したところ、レスベラトロールとプテロスチルベンにビタミンD との共同作用により、免疫機能に関与するカテリシジン抗菌ペプチド(CAMP)遺伝子の発現量を増加させる効果が認められたのです。

解説

レスベラトロールもプテロスチルベンも、スチルベノイドという抗菌作用及び抗酸化作用を有するフィトアレキシン(植物が細菌の感染などに対抗して合成する抗菌性の物質)です。

レスベラトロールが健康にもたらす効果に関しては、これまでに数十の研究が発表されており、心血管の健康や、抗ガン作用、抗炎症作用など様々な効果のあることが複数の動物実験で示されています。 また、ビタミンD の体内量が十分であることが CAMP 遺伝子がきちんと機能する上で重要であることも今回と同じ研究チームによる過去の研究で示されていました。

しかし、レスベラトロールがビタミンD と協働することで CAMP 遺伝子の発現量が数倍に増加することを示したのは今回の研究が初めてです。 今回の研究によると、スチルベノイドには、ビタミンD が作用するための信号経路の一部に影響を与えると考えられます。 そのために、ビタミンD のみ、あるいはスチルベノイドのみの場合よりも、両者を組み合わせたときの方が効果的となると思われます。

注意点
今回の研究はヒトの培養細胞を用いた生体外実験であったため、レスベラトロールやプテロスチルベンを食品として摂取することで同様の結果が得られるとは限りません。