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禁煙の健康効果は従来考えられていたよりも早く現れる

(2013年11月) 米国で開催された "American Heart Association" の会合で発表された研究によると、喫煙者の心血管疾患リスクが禁煙後に下がるまでに要する期間は、従来考えられていた期間の半分近くで済みます。

研究の方法
禁煙年数が15年以下の禁煙者853人と、これまでに喫煙をしたことが無い非喫煙者 2,557人とを比較しました。 禁煙者853人のうち、喫煙していた頃の喫煙量が32パック年未満の人は319人でした。
結果

喫煙量が32パック年未満の喫煙者の場合には、①心不全になるリスクと②心不全・心臓発作・脳卒中で死ぬリスクが、8年程度の禁煙によって一般的な水準にまで下がるケースが大部分でした。

これまで、喫煙量が32パック年である喫煙者であれば、心血管疾患(心臓発作や脳卒中)のリスクが非喫煙者と同程度にまで下がるまでに必要な禁煙期間は15年程度だと考えられていました。
パック年
「パック年(pack year)」とは、「1日あたりの喫煙箱数×喫煙年数」のことです。 したがって、32パック年とは、1日あたり3.2箱を10年間吸い続ける、あるいは1日あたり2箱を16年間吸い続ける場合などに相当します。 1日あたり1箱なら32年間。

喫煙量が32パック年以上のヘビースモーカーが禁煙した場合にも、喫煙を続ける場合に比べると、早死にのリスクが35%減少していました。

留意点
研究者によると、喫煙による肺へのダメージから回復するには心臓・血管へのダメージから回復するよりも時間がかかります。 (今回の研究でも)喫煙量が32パック年未満だった人が15年間禁煙していても、肺ガン・肺気腫・慢性閉塞性肺疾患(COPD)により死亡するリスクは平均的な水準にまで下がっていませんでした。