妊娠線を予防したり消したりする製品には科学的な根拠がない

(2015年11月) "British Journal of Dermatology" に掲載されたミシガン大学の研究により、妊娠線が形成されるメカニズムの解明が進みました。 研究者によると、妊娠線を予防あるいは消す効果を謳う既存の製品には科学的な根拠がありません。
妊娠線
妊娠線とは妊婦の腹部の皮膚に表れる白いシマ模様のことで、50~90%の女性に生じます。 妊娠線のリスク要因は、遺伝子・妊娠中の体重増加量・複産(双子など)・肥満などです。
研究の方法

最近になって妊娠線が生じた妊婦27人から、①妊娠線が生じている皮膚、②妊娠線付近の引き伸ばされた皮膚、および③臀部の引き伸ばされていない皮膚を採取して比較しました。

結果
妊娠線が生じている皮膚の真皮では弾性線維(*)のネットワークに混乱が生じていました。 この混乱を修復しようとする皮膚の作用が見られたものの、その作用が十分でないために皮膚がたるんで妊娠線が完成していました。
(*) 皮膚が伸びた後に縮むのは弾性線維のお陰。
コメント
研究者は次のように述べています:
「弾性線維の乱れを効果的に修復する方法は今のところ見つかっていません。 したがって、傷んだ弾性線維を修復するよりも健康な弾性線維が傷まないようにする方法を探すのが妥当でしょう」
「妊娠線を予防するあるいは消す効果があると主張する既存の製品の大部分には科学的なデータの裏付けがありません。 妊娠線に実際に効果がある製品は極めてわずか、あるいは皆無です」