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体を動かす習慣がある人は脳卒中になった後にも自立的な生活を送れることが多い

(2017年4月) "Neurology" 誌に掲載されたハーバード大学の研究によると、運動などで体を動かす習慣がある人は脳卒中になった後にも自立的な生活を送れることが多いようです。
運動習慣には脳卒中を予防する効果もあります。
研究の方法

脳卒中の病歴がない男女1万8千人超に身体活動量について尋ねたのち、平均で12年間にわたり追跡調査しました。 追跡期間中には1年おきに、日常生活で要求される活動(衣類の着用・入浴・食事・処方薬の服用・買い物・調理・金銭管理など)をする能力に関する聞き取り調査を行いました。

結果

追跡期間中に 1,853人が脳卒中になりました、このうち脳卒中を生き延びて1度でも聞き取り調査を受けたのは 1,374人でした。

身体活動をする習慣があった人の割合は、脳卒中にならなかったグループでは45%、脳卒中を生き延びたグループでは43%、脳卒中で死亡したグループでは26%でした。

脳卒中を生き延びたグループにおいて、身体活動の習慣がなかった場合には身体活動の習慣があった場合に比べて、脳卒中になってから3年後の時点において入浴など単純な生活行為を独力で行える人の割合が18%、金銭管理などの複雑な生活行為を独力で行える人の割合が16%、それぞれ少なくなっていました。

ただし、身体活動の習慣があるからといって脳卒中による障害それ自体が生じにくくなるわけではないようでした。

留意点
研究チームによると、この研究には次のような弱点があります:
  • 分析に用いたデータが自己申告に基づくものである。
  • 脳卒中のタイプ別の分析をしていない。
  • 追跡開始の時点で何らかの事情により身体活動を制限されている人がいたかもしれないが、それを考慮していない。