住んでいる地域の貧富によって脳卒中のリスクが異なるのは生活習慣のため?

(2016年10月) "Neurology" 誌に掲載されたアラバマ大学バーミンガム校の研究によると、住んでいる地域の貧富によって脳卒中のリスクが異なりますが、それは生活習慣の違いによるものかもしれません。

研究の方法
米国の 男女2万5千人近くの脳卒中の発症状況を平均7年半にわたり追跡調査したデータを分析しました。
データに含まれる男女の平均年齢は65才で、いずれも脳卒中の病歴が無い人たちでした。 データは、貧富の度合いや都会化の度合いが様々に異なる 1,833の地域から抽出されました。 黒人と白人の割合は、ほぼ半々でした。
そして、地域の社会経済的状態(*)に応じてデータ全体を4つのグループに分けて比較しました。
(*) 収入・職業・学歴など。 自宅の金銭的価値や住人が専門職に就いている割合などから決定した。
結果

追跡期間中に929件の脳卒中が発生しました。 年齢・人種・性別・米国内のどの地方に住んでいるかを考慮しても、居住地域と脳卒中との関係は失われませんでした。

ところが、高血圧の有無・糖尿病の有無・喫煙習慣・運動習慣といった脳卒中のその他のリスク要因まで考慮すると、居住地域と脳卒中との関係が失われました。 このことから、居住地域と脳卒中リスクの間には、これらの脳卒中リスク要因が介在しているのだと考えられます。