脳卒中のリスク要因トップ10を一挙に大公開

(2016年7月) "The Lancet" 誌に掲載されたマックマスター大学などの研究により、脳卒中のリスク要因トップ10が明らかになりました。 脳卒中の9割は、この10のリスク要因に関連して生じます。出典: Global Study Shows Stroke Largely Preventable

研究の方法

世界32ヶ国から集められた2万7千人近くのデータを分析しました。

結果
以下は、脳卒中のリスク要因トップ10+1です。 併記の数字は、当該のリスク要因が消滅したときに抑制できると推算される脳卒中のパーセンテージです(例えば高血圧がこの世から無くなれば、脳卒中の発生件数が48%も減る):
  1. 高血圧: 48%
  2. 運動不足: 36%
  3. 血中脂質(*): 27%
  4. 不健康な食事: 23%
  5. 腹部脂肪: 19%
  6. ストレス: 17%
  7. 喫煙習慣: 12%
  8. 心臓の異常: 9%
  9. 過度の飲酒: 6%
  10. 糖尿病: 4%
  11. 心房細動: 9%(虚血性脳卒中(†)に限る)

(*) コレステロールの変わりにアポリポたんぱく質を用いた。 アポリポたんぱく質の方が脳卒中リスクの尺度として信頼性が高い。

(†) 脳卒中には血栓が引き起こす虚血性の脳卒中と、脳内出血による出血性脳卒中の2種類が存在します。 虚血性脳卒中が脳卒中全体の85%を占め、出血性脳卒中は15%。
これらのリスク要因の多くは、例えば肥満と糖尿病のように、リスク要因同士で要素が重複しています(*)。 この10のリスク要因を合計すると、地域(†)・性別・年齢を問わず、脳卒中全体の9割ほどがカバーされることになります。

(*) 上記のパーセンテージすべてを合計して100%を超えるのも、そのためでしょう。

(†) アジアにおける地域の分け方が、中国・南アジア・東南アジアとなっていて日本に近い地域が無いので、地域別の数字は割愛します。