発泡スチロール製の食品容器に発ガン性?

(2014年7月) National Research Council という米国の機関によると、食品容器にも用いられる発泡スチロールの原料であるポリスチレン(スチレン)に発ガン性があるかもしれません。 同機関の今回の声明は、3年前の National Toxicology Program による報告を再確認したものです。

化学物質の発ガン性リスクを示すには次のような表現が用いられます:

  1. "reasonably anticipated to be a human carcinogen"(発ガン性を有する可能性が高い)
  2. "known to be a carcinogen"(発ガン性のあることが知られている)
1つ目の表現は、「スチレンがガンの原因であることを示唆する科学的なエビデンスが存在するが、別の説明も存在する可能性(他の要因やバイアスの影響や、単なる偶然のためにスチレンがガンの原因であると勘違いした可能性)もある」という意味です。

これに対して2つ目の表現は、当該の物質に発ガン性のあることに疑問の余地が無いことを表しています。

ポリスチレンに関しては、1つ目の "reasonably anticipated to be a human carcinogen" という表現が用いられています。

ポリスチレンは、内分泌(ホルモン)かく乱物質としても疑われています。 内分泌かく乱物質は、体内で女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を示すため、乳ガンのリスク要因となります。 さらにポリスチレンは分解され難いため、環境汚染の原因となることも懸念されています。