閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

氷点下の寒さで心臓発作のリスクが増加

(2017年8月) スペインで開催中である ESC Congress 2017で発表されたルンド大学(スウェーデン)の研究によると、寒さも心臓発作のリスク要因かもしれません。

研究の方法

スウェーデンで 1998~2013年のうちに心臓発作になった患者28万人超のデータを用いて、気温と心臓発作の発生件数との関係を調べました。

結果

気温が低い日には気温が高い日よりも心臓発作の発生件数が増加しており、1日の平均気温が0℃未満の日には10℃を超える日に比べて心臓発作の件数が4件多いという結果でした。

さらに、が強い日・日照時間が少ない日・湿度が高い日にも心臓発作の発生件数が増加していました。

心臓発作と気温・風速・日照時間・湿度との関係は、調査対象となった地域全体を通じて、そして高齢・糖尿病・高血圧・心臓病の病歴・薬の服用といった条件に該当するかどうかに関わらず安定的に見られました。

解説

人体は寒さにさらされると表層付近に存在する血管を収縮させたり心拍を速めたりして体温の低下を食い止めようとします。 こうした寒さに対する体の反応は、大部分の健康な人では問題となりませんが、冠動脈にアテローム性のプラークが形成されている人では心臓発作の原因となりかねません。

今回の研究の弱点

冬に患者数が増加する風邪やインフルエンザも心臓発作のリスク要因として知られますが、研究者によると、今回の研究では風邪やインフルエンザの影響を考慮していません。 寒い季節に身体活動量が減ったり、季節により食生活の内容が変わったりするのが季節による心臓発作リスクの変化に影響している可能性も考えられますが、そういった要因も考慮していません。

関連研究

  • カロリンスカ研究所などの研究によると、冬に心臓発作が増えるのは寒さで褐色脂肪の活性化してアテローム性動脈硬化のプラークが増えるのが原因かもしれません。
  • ヴィータウタス・マグヌス大学の研究では、糖尿病やメタボリック・シンドロームの人は、宇宙の天気(地磁気嵐など)が悪いときにも心臓発作や心突然死などのリスクが増加するという結果になっています。
  • "ESC Congress 2013" で発表された研究では、冬季に限らず、最低気温が10℃下がるごとに心臓発作のリスクが7%増加するという結果になっています。 ただし、気温が10℃以下の時期には、気温の変動による心臓発作リスクへの影響は見られませんでした。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.