人工甘味料が腸内の善玉菌を減らしたり、薬の効果を損なったりする

(2014年6月) "Journal of Toxicology and Environmental Health, Part A" に掲載された研究によると、スクラロースという人工甘味料に、腸内細菌叢に悪影響を及ぼす、服用した薬の効果を損なうなどの悪い作用があると考えられます。

研究の方法

この研究ではネズミに12週間にわたって人工甘味料を投与するという実験を行いました。 この人工甘味料というのは、高効能のスクラロースを1.1%含有し、残りの98.9%に賦形剤(薬剤製品を扱いやすくするための増量材として用いられる、薬理作用をもたない物質)としてモルトデキストリンとブドウ糖を含むというものでした。

結果
ネズミの糞を分析するなどの調査を行った結果は次の通りです:
  • 糞に含まれる有益な細菌叢の減少。(腸内の善玉菌の減少)
  • 糞の pH の増加。(アルカリ性に傾く)
  • P-gp、CYP3A4 および CYP2D1 の増加。 これら(のタンパク質や酵素)は、経口投与される薬の生物学的利用能(投与された薬のうち全身に行き渡る量の割合)を制限する作用のあることが知られている。
解説
研究者は次のように述べています:

「食品や飲料に一般的に用いられる量のスクラロースによって胃腸菅に住む善玉菌が抑制される一方で、病原性の細菌はあまり抑制されませんでした。 胃腸の細菌バランスの変化は体重増加の原因となる可能性があります」 参考記事: 肥満の原因となる細菌を発見!?

「また、スクラロースを大量に摂取した場合にはDNAも傷付きます。 このDNAの損傷は、当局が現在認めているスクラロース添加量の範囲内で起こります」