砂糖の摂り過ぎで心臓病のリスクが増加

(2016年10月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたルンド大学(スウェーデン)の研究によると、砂糖の摂り過ぎで心臓病になるリスクが増加します。

研究の方法
糖尿病や心血管疾患(心臓病や脳卒中)の病歴が無いスウェーデン人男女2万6千人超(62%が女性)食生活を調べたうえで、冠動脈イベント(*)発生状況を平均で17年間にわたり追跡調査しました。 データの分析においては、冠動脈イベントのリスクに影響し得る様々な要因を考慮しました。
(*) 心臓発作などでしょう。
結果

追跡期間中に 2,493件の冠動脈イベントが発生しました。 1日のカロリー総摂取量の15%超をショ糖(≒砂糖)で摂っていたグループは、ショ糖摂取量以外の生活習慣がどのようなものであるかに関わらず、ショ糖摂取量がカロリー総摂取量の5%未満だったグループに比べて冠動脈イベントのリスクが37%高くなっていました。

今回のデータでは、全体の5%の人たちがカロリー総摂取量の15%超をショ糖で摂っていました。

カロリー1日分の15%に当たる砂糖の量
砂糖(グラニュー糖)のカロリーは100gあたり387キロカロリーです。 そして日本人のカロリー摂取量は厚生労働省の資料によると、1995年には20才以上の男性で 2,327 キロカロリー、女性で 1,855 キロカロリーだったのが、2014年には男性で 2,123 キロカロリー、女性で 1,661 キロカロリーにまで減っています。
参考までに、1日に必要とされるカロリーの摂取量は、性別・年齢・身体活動量により異なりますが 1,500~3,000キロカロリーほどです。
したがって 2014年の数字で言うと、平均的な男性であれば砂糖82g、平均的な女性であれば砂糖64gほどが1日の摂取カロリーの15%に相当します。
WHO(世界保健機構)が 2015年に発表したガイドラインでは、糖類摂取量の目安は1日の総摂取カロリーの10%未満、できれば5%未満に抑えるべきであるとされています。 WHOの目標値は「ショ糖」ではなく「糖類」ということなので、ショ糖だけでなく果糖ぶどう糖液糖や果物ジュースに含まれる糖類も全てひっくるめた上での数字です。
砂糖摂取量の目安

簡単!栄養andカロリー計算というサイトによると、ティースプーンに1杯の砂糖は盛り方によって2g~5g、小さじの計量スプーンにすり切り1杯の砂糖は3gです。

また、らばQというサイトによると、コカコーラに含まれる炭水化物(*)の量は100gあたり39gだそうです。 角砂糖は1個が4g。
(*) 果糖ぶどう糖液糖と砂糖なので、厳密に言うとショ糖だけで39gというわけではないはずです。 「ブドウ糖果糖液糖が砂糖以上に寿命や生殖に悪影響?」によると、果糖ぶどう糖液糖(異性化糖)とショ糖はどちらも果糖とブドウ糖で出来ていますが、化学的な構造が違っています。