高脂肪の食事で社会的敗北ストレスへの耐性が身に付く?

(2019年1月) "Life Sciences" に掲載された徳島大学の研究で、高脂肪のエサを食べたマウスは社会的敗北ストレスを与えても社会的回避を示さないという結果になりました。
Airi Otsuka et al. "Sufficient intake of high-fat food attenuates stress-induced social avoidance behavior"

これまでにも複数の研究で、高カロリーの食品を食べると心理社会学的ストレスが軽減される可能性が示されています。

研究の方法

社会的敗北ストレス(SDS)を与えたマウスに10日間にわたり高脂肪のエサまたは普通のエサを食べさせるという実験を行いました。

結果

SDSにさらされた直後から高脂肪のエサを十分に与えられたマウスは社会的回避行動を示しませんでした。 このことから、高脂肪食に社会行動を改善する効果がある可能性が考えられます。

ところが、SDS後に高脂肪のエサを与えたマウスでも、エサの量が不十分でコレステロール代謝や視床下部-下垂体-副腎系に変化が生じない場合には不安行動を示しました。

高脂肪食の社会的回避行動に対する効果には、肝臓におけるコレステロールの代謝が関与しているのかもしれません。