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糖類の摂取量を減らすのがバレット食道ひいては食道ガンの予防につながる

(2017年9月) "European Journal of Epidemiology" に掲載されたノースカロライナ大学チャペルヒル校などの研究によると、糖類を多く含む飲食物の摂取量を減らすのがバレット食道の予防に有効かもしれません。

バレット食道と食道ガン

バレット食道とは、食道を覆う扁平上皮(へんぺいじょうひ)という粘膜が、胃の粘膜に似た円柱上皮に置き換わるという病気のことです。 バレット食道は症状が無いことも多いのですが、バレット食道の患者は食道ガンのリスクが10~55倍にも増加します。 食道ガンは過去40年間のうちに欧米化した国々で急速に増加中です。

研究の方法

米国に住むバレット食道の患者472人と健常者492人の食生活のデータを分析しました。 分析においては、糖類の摂取量に応じてデータを4つのグループに分け、年齢・性別・人種・カロリー摂取量・BMI・胃食道逆流の頻度・果物と野菜の摂取量などを考慮しました。

結果

主な結果は次のようなものです:
  • バレット食道の患者のほうが糖類の摂取量が多かった。
  • 砂糖(ショ糖)の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、バレット食道のリスク(オッズ比)が79%高かった。
  • 添加糖(*)の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、バレット食道のリスクが71%高かった。
  • 甘いデザートや清涼飲料水の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、バレット食道のリスクが71%高かった。

(*) 米国食品医薬局(FDA)の定義によると添加糖(added sugar)とは、砂糖・シロップ・蜂蜜など食品の加工中あるいは摂取の際に添加される糖類のこと。 糖類の種類や形態は問わない。 果物ジュースであっても、天然の果汁に自然に含まれている以上の濃度で糖類が含有されていれば、超過分は添加糖とみなされる。

同じような言葉に遊離糖(free sugar)というものがあるが、遊離糖とはWHOの定義によると、「蜂蜜・シロップ・果物ジュースに天然に存在する糖類、および製造元や消費者が食品に添加する糖類」なので、「添加糖」+「果物ジュースに天然に存在する糖類」=「遊離糖」ということになるはず。