砂糖にストレスを抑制する作用

(2015年4月) ストレスを感じたときに甘い物を食べたくなると言われていますが、"Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載されたカリフォルニア大学デイビス校などの研究によると、砂糖を摂るとコルチゾールというストレス・ホルモンの放出が抑えられてストレスが抑制されます。 人工甘味料のアスパルテームではこのような現象は起こりません。 出典: Sugar-Sweetened Beverages Suppress the Body’s Stress Response

これはつまり砂糖によってストレスが緩和されるということなので、心理的なストレスを抱え込んでいる人はストレスを癒そうとして砂糖を摂り過ぎてしまう恐れがあります。

研究者は次のように述べています:
「ある程度のストレスは健康にとって必要です。 ストレス反応が過剰な人でも不足している人でも心身の健康状態が良くないことが知られています。(ですので、ストレスを癒そうとして砂糖に頼るべきではありません)」
研究の方法

この研究では、18~40才の女性19人を2つのグループに分けて、一方のグループ(11人)には砂糖が入った飲料を、そしてもう一方のグループ(8人)にはアスパルテームで甘味を付けた飲料を12日間にわたって毎日、朝食・昼食・夕食時に飲んでもらいました。

被験者たちには、試験に用いられた飲料以外では糖分(100%果汁のジュースも含む)を摂らないように要請しました。

そして、12日間の試験期間の前後で、数学のテストを実施したのちに被験者たちの唾液(コルチゾールの量を調べるため)を採取し、fMRI(脳内の変化を画像で表示する機械)を用いて脳のストレス反応を調査しました。

結果

アスパルテームのグループに比べて砂糖のグループの方が、数学テストで分泌されるコルチゾールの量が少なくなっていました。 さらに、砂糖のグループの方が海馬(記憶に関与する脳の器官)が活発に働いていました。

海馬はストレスに対して敏感で、体にストレスが生じているときには活性が低下します。 今回の試験で砂糖飲料を飲んだグループでは、ストレスによる海馬の活性低下が阻止されていました。