ブドウ糖果糖液糖が砂糖以上に寿命や生殖に悪影響?(1/2ページ)

(2015年1月)"Journal of Nutrition" に掲載されたユタ大学(米国)などの研究によると、女性ではショ糖(いわゆる普通の砂糖)よりもブドウ糖果糖液糖や高果糖液糖などの異性化糖の方が寿命と生殖への悪影響が強い可能性があります。

この研究で、マウスにヒトが日常的摂取する量に相当する量のショ糖または異性化糖を与えるという実験をしたところ、雌(メス)マウスでは異性化糖を与えられたグループの方が生殖機能と寿命の衰えがひどかったのです。

研究の方法
この研究では、160匹のマウスを2つのグループに分けて、40週間にわたって次の2種類のエサ(糖分が添加されている以外は健康的なエサ)のいずれかを与えました:
  1. 摂取カロリー全体の25%を果糖とブドウ糖(異性化糖に相当する)で摂るエサ
  2. 摂取カロリー全体の25%をショ糖で摂るエサ

その後、両グループのマウスを6つの区画に区切られた広大なケージに放し、32週間にわたってエサや、テリトリー、配偶者の取り合いをさせました。

この32週間においては、両グループに与えるエサを区別することができないため、全てのマウスに上記1.のエサを与えました。

結果

ケージに放される前の40週間において1.のエサを与えられたグループの雌マウスは、2.のエサを与えられたグループの雌マウスに比べて、死亡率が1.87倍に増加しており、生んだ子供の数が26.4%少なくなっていました。

一方、雄マウスでは生存率・子供の数・縄張り争い力のいずれについても両グループの間で違いが見られませんでした。 ただし、2013年に同チームが行った研究において、異性化糖をエサとして与えられた雄マウスは、同じカロリーをデンプンで与えられた雄マウスよりも縄張り争い力が25%も劣るという結果になっていることから、雄マウスにとっては、異性化糖が無害なのではなくショ糖も異性化糖と同程度に有害なのではないかと思われます。

雄雌いずれにおいても、食事量、体重増加率、耐糖能については両グループで違いが見られませんでした。