ブドウ糖果糖液糖が砂糖以上に寿命や生殖に悪影響?(2/2ページ)

考えられる理由

ショ糖と異性化糖はどちらも果糖とブドウ糖から構成されており、果糖/ブドウ糖の比率も同程度です。 ショ糖と異性化糖との違いは、異性化糖においては果糖とブドウ糖が別々の分子として(各々が単糖として)存在しているのに対して、ショ糖においては果糖とブドウ糖が化学的に結合した二糖として存在しているという点です。

しかしながらショ糖が体内に吸収されるのは、二糖が果糖とブドウ糖という単糖に分離された後です。 したがって、ショ糖と異性化糖が体に与える影響の違いというのは、それらが体に吸収されて血流に乗り肝臓や脳に届く以前の時点で生じていると考えられます。

研究チームは、ショ糖と異性化糖が体に与える影響の違いに腸内細菌が関与している(腸内細菌のエサとしてショ糖と異性化糖のどちらが腸に供給されるかによって、腸内細菌の構成が変わる)のではないかと考えています。

過去の複数の研究により、マウスだけでなくヒトにおいても腸内細菌が代謝病(肥満・高血圧・2型糖尿病・脂肪肝など)のリスクに影響する可能性が示されています。

アドバイス
研究者は次のように述べています:
「私どもの研究を含む多数の研究により、(ショ糖か異性化糖かに関わらず)糖分が添加された食品が全般的に健康にとってマイナスとなることが示されています。 したがって取りあえずは、糖分の種類を心配するよりも糖分全体の摂取量を減らすように心掛けましょう。 異性化糖かどうかを気にするのは、その後で十分です」
研究者によると、メタボリック症候群(肥満に加えて、高血圧、高コレステロール、または糖尿病のいずれかがある状態)が流行し始めた 1970年代半ばというのは、ちょうど米国で砂糖の添加や、ショ糖から果糖ブドウ糖液糖への切り替えが始まった時期と一致します。